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きみのことすきなんだ







「ね、ひーちゃん?」

 目の前の梨華ちゃんが、あたしを呼ぶ。
 本当にどっからだしてんのって聞きたくなるような甘い声で、
 朝も、夜も、どんな時も。


 何となく恥ずかしくなって視線を逸らす。


 おんなじベッドの中で、ぴったりくっついて。

「梨華ちゃん、もー寝な」
 腕の中でまだ落ち着き無くもぞもぞ動いてる梨華ちゃんを諌める。
 さっきから寝るって言ってはあたしの肌をつついて遊んだり、急に笑い出したりするから。
 あたしもおちおち寝ていられない。

「はぁーい」
 …返事だけはいいんだからなぁ。
 どうせその内、またねぇねぇとか言い出すんだろ。


 最近はほとんど毎晩、一緒に寝てる。
 好き合ってるモン同士いっこの布団にくるまって、まあ当然そーゆーことになるわけだけど

 こうやって終わった後、
 上機嫌の梨華ちゃんの相手をするのが嬉しくもありめんどくさくもあり…


 何てゆうか、梨華ちゃんってタフだよなぁ。
 あんなにして、こんだけ元気ってさぁ…

 普段と変わんない調子で他愛も無い話を喋り続けたり、
 疲れてるあたしを抱き締めて頭撫でてくれたり、キスしたり、


 そーゆーのはさ、幸せなんだけど。


「…ひぃちゃん」


 …キタ、来たよコレ。
 寝るって言ったのに。


 あの甘い声を、何倍も甘くしたような、

 それこそ砂糖なんかより全然甘い


 囁かれて、溶けてしまいそう



「…すき」



 …あたしも、って、心の中では簡単に返事できるのにね。
 言葉にならないあたしの気持ちを、今か今かと梨華ちゃんが待ってるから

 かわりにちゅってキスをする。

 誤魔化す為のキスでも、愛はあるから
 梨華ちゃんは満足そうに笑うけど、それでもまた…


「ね、ひーちゃん」

「…なに」
「すき」
「…ん」

「…ひーちゃん?」
「なんだよ」

「大好き」

「…わかったから」
「だってぇ」
「もー早く寝ろよ」

「…ひーちゃんはぁ?」


 もーしつこいから!
 コレ、これがやなんだよ
 言えないのとかさ、しょーがないじゃん。恥ずかしいんだって。
 そんなのさ言わなくてもわかるのが愛じゃん?
 そりゃたまには言葉も必要かもしんないけど、さぁ


 …そーやって、見つめんのずるいよ。


「ね…ひーちゃん?」

「…うぅ」



「……ひぃちゃん。好き」

「…ん…」



 梨華ちゃんが、キスしてくれる。
 あたしの頬や耳や首筋を、くすぐるように撫でる。

 唇や指で、言ってごらんて急かすように。



 …言わなきゃ、だめ?


 だってさ、怖いんだよ 

 言葉にするたび、梨華ちゃんへの想いで溢れそうになるから。

 梨華ちゃんのことしか、考えられなくなっちゃうから。



*  *  *  *  *




「よっちゃん、梨華ちゃんが好きって言ってくれないって泣いてたよ」

 こっちも見ずにミキティはそう言ったけど、声が怒ってるのがわかる。

「う…な、泣いてた?」
「いや愚痴ってただけだけどね。
 うざったいからさーよっちゃん、言ったげてよ」

 ベッドから半身乗り出して睨まれた。
 あたしはテレビに向かってるけど、横から痛いくらいに刺さる視線がわかる。

「ほんとにさー何でそうヘタレなの? 
 好きだよ、好き。二文字じゃん。言っちまえよ」

 ミキティは焦れったそうに足をバタバタさせながら、
 ほら練習しろ、とか言って携帯を投げ出す。
 慌てて受け取ると、画面いっぱいの梨華ちゃんのどアップ。

 初めて見た時と違うヤツ。
 …ねぇ、何で梨華ちゃんピンショットの写メがそんなにあんの? 


 まあいーけど、この梨華ちゃんカワイイなあ。
 あーーこの目が、下瞼がエロいんだよなあ。口がたまらんなあ。

 可愛い…梨華ちゃん


 …好きだなー


「…梨華ちゃん…」




「…ぶっ!!
 うはははははわはははははひ~おっかし」

「ちょ、な、なに笑ってんだよ」


 やっべ!あぶねーーーー!!
 うっかりミキティの前で好きとか言っちゃうとこだった!あっぶねー!
 はっ、まさかコレ音声メモとかになってねーよな今の録音されてねーよな!?

 慌てて携帯を調べるあたしの横で、ミキティは腹抱えて爆笑してる。
 あーもう…そんな笑うなよちくしょう

「あ~ウケたねもーよっちゃん、よっちゃんが…梨華ちゃん…てプププ」
「うっせー」

「だってさあ~、はーウケるわ、うん
 …もうさ、そんなカオ出来んなら好きって言うくらい簡単じゃないの?」

「…それとこれとは…別じゃん」

「でたよヘタレが。
 女ならビシっと決めろよ!愛してるぐらい言ってやれ!」
「無理。絶っっ対ムリ。ギャグだしあたしが愛してるとか」
「…まあ確かにな。
 でもさ、好きの一言くらい」

「いやでもさあ~…ハァ…」


 うじうじしてるあたしに痺れを切らしたのかミキティは、でっかい溜息を一つ吐いて

「…よっちゃん、そんなんじゃさぁ、梨華ちゃん不安だよ?」


 う…


「よっちゃんの気持ちもわからないでもないけどさー、
 やっぱり大事じゃん言葉って」


 うん…


「わかってんだけどさあ…」


 携帯の小っちゃな画面いっぱいの梨華ちゃん。

 梨華ちゃん、好きなのに。
 たった一言なのに、それが怖い

 気持ちはこんなにも暴れ回るのに。抑えきれないのに。


 また、ミキティのでっかい溜息が聞こえた。

「とりあえず帰りなよ。そんな切ない顔、本人の前でして」
「…ごめん」
「携帯返せ
 …送ってあげるからそれ」
「うう…ありがと」


 玄関で仁王立ちするミキティに見送られるっていう。
 あたしは愛しの梨華ちゃんのもとへ帰る為に靴を履く。


「じゃあね」
「おう…」


「…よっちゃん」

「ん?」



「頑張んないとさ、美貴がもらっちゃうよ」

「あ?何を?」




「梨華ちゃんだよ」



 バタンッ、ガチャ





 一瞬、思考も身体も完全に固まった。

 そんでまず、
 鍵閉めやがったな、と

 そんでえーと、梨華ちゃんをって…
 もらっちゃうよって…

 梨華ちゃんをもらっちゃうよ?

 ははは何言ってんだアイツ殺してやろうか


 いやだってさミキティその気は無いよね?
 亜弥ちゃんとかは特別な存在であってそんな梨華ちゃんとなんてそんな梨華ちゃんは女の子だぞ
 いやでもあたしも一応ノーマルだぞ…アレレ?梨華ちゃんもだよね?
 ん?よくわからん


 とりあえず、帰ろう

 梨華ちゃんに梨華ちゃんに会わなきゃ


 今日こそ好きって、伝えなきゃ




*  *  *  *  *




「ただいま」
「あ、ひーちゃん!おかえりー」

 帰るなり梨華ちゃんはリビングから走って来て抱きついてくる。
 さっきまでもやもやと胸に詰まってた悲しい気持ちが、一瞬にしてなくなった気がした。


「…ただいま」
「フフ、おかえりぃ」

 かわいー笑顔で、洗面所までちょこちょことついてくる。
 あーもういつもの事だけどかわいすぎてたまらん。
 鏡越しのその視線とか、誘ってんの?

 よくそんな喋ることあんなってくらい、また後ろでぺちゃくちゃ喋ってんだけど
「美貴ちゃんとこ、行ったんだっけ」
 う…今はあんまその話したくないなあ。
 そんなかわいー笑顔で問われても、うまく対応できないぞ。

 いやいやでも、逃げちゃだめだ。
 あんなのミキティのいつもの冗談なんだろうけど、それでも焦っちゃうのは情けない。
 ちゃんと、伝えないと。梨華ちゃんに好きって。


 …でもそれ、どんなタイミングで言ったらいんだ?い、今?
 いや、ベッドで…か?つか何て言ったらいいの?愛してるとか…マジで無理だし。
 す、好きだよとか言えばいいのかな?
 今まで片手で数えられるぐらいしか言ったこと無いからな…
 どうしたらいいのか全くわからん…


「…ひーちゃん?」
 ひとり考え込んで黙りこくってしまったあたしの顔を、梨華ちゃんが心配そうに覗き込む。

「どうしたの?
 …何か、あった?」

「…いや」

 あったって言やあったけど、でも、そんなことより…
 梨華ちゃんに、言わなきゃいけないことが。


「…梨華ちゃん」

「なぁに?」


 身体ごと振り向いて真っ直ぐに向き合う。
 見つめると、潤んだ瞳に飲み込まれそうになる。



 梨華ちゃん、好き


 離したくない。ミキティだろうが誰だろうが、誰にも渡したくない。

 これって、重いのかなぁ
 こんなこと言って、引かれたくないんだよ

 こんなに想ってて、たくさん伝えても
 結局嫌われちゃったら悲しいじゃん。


「ひーちゃん…?」

「あ、いや、あのさ…」


 …ああだめだ、また怖くなってきた。

 どうしよう、言えそうにない。



「ひぃちゃん」


 何も言えないあたしを、梨華ちゃんは優しく抱き締めてくれる。

「ひーちゃん、冷たいね」
「…あ、ごめん…」
「んーん、だいじょぶ?」

 梨華ちゃんが、両手で頬をあっためてくれる。
 その小っちゃい手から伝わる体温で、身体も心もあったかい。
 やべ、ちょっと泣きそう。見られないように、梨華ちゃんの肩に顔を埋める。

 そのまま首筋に軽く唇を落とすと、ビクッと肩が震えた。…まだ冷たいかな?
 なんにも言わないから、好き放題に身体を撫で回してると小刻みな震えを繰り返す。

「ひ…ちゃん?」
 ようやく声を発したから、見上げるともう
 感じてますってカオしてて。


 …うわ、これはヤバい。

 このままここでしたいけど、こんなとこで、とかって梨華ちゃんに怒られそうだから
 最後の理性であったかいリビングまで引っ張ってく。

 少しだけ乱暴にソファーに押し倒して荒々しくキスすると、
 梨華ちゃんはかなり興奮するみたいで、すっげーやらしい表情になる。
 身に着けてるもんを一枚一枚剥いでゆく。

「…ひーちゃんてぇ、脱がせてる時、すっごく楽しそうだよね」
「うん。楽しーもん」
 梨華ちゃんの肌がだんだん露になってくのが、すげぇ興奮する。

「ひーちゃんは…自分で脱いじゃうんだもん、ずるいよ…」


「ずるいかな」

「ずるいよぉ……、ん」



 …ずるいのは、わかってる


 梨華ちゃんの感じてるトコばっか見て、楽しんでる。
 あたしはたった一言なのに、言葉に詰まってばかりで。



「ひぃちゃん…」


 でもさ、梨華ちゃん、好きなんだ


 もう少し、もう少しだけ、時間が欲しい。




*  *  *  *  *




 「もらっちゃうよ」の真意を確かめる為にミキティに電話すると、
 今から来いと呼び出しをくらった。

 文句の一つでも言ってやりたいんだが…結局梨華ちゃんに好きって言えてないからなぁ。
 何て切り出したらいいんだろう。
 とりあえずマジなのか冗談なのか、それだけ聞ければいいかな、と思ったんだけど

「あ~~、言ったっけそんなの。
 …てゆーか悪いけどそれどころじゃないんだよね」
 かなりテンション低めに一蹴されてしまった。
 …なんだやっぱ冗談かな、よかった。
「それどころじゃないって、何。つーか元気無くね?」
「あー、彼氏と別れた」
「…マジで?」
「昨日ねー」
「…そっか…」
「ほら、終わると思ってたし」
「ん…」
「何かもういーわとか思った」
 淡々と語るミキティ。
 もう、長い付き合いだからさ。こんなことは何回かあった。
 あたしは何も言わないし、ミキティも何も要らないだろうし、
 今彼女の傍に居てあげる人も、あたしじゃないってわかってる。


「もー、やだ……亜弥ちゃんに会いたい」



「美貴、亜弥ちゃんがいてくれればいいや…」


 そう言ってミキティは静かに泣いた。

 ミキティのすすり泣く声だけが響く部屋。こういう時、きっと
 ああほら、携帯鳴った。

「…亜弥ちゃんだよ」
「え、うそ早くかしてかして!」
 傍にあった携帯を差し出すと、ミキティがひったくる様に受け取る。


「もしもし…うん」

「うん…うん」

「…だいじょぶ、亜弥ちゃんの声聞いたら元気でた」

「うん…。…会いたい」

「亜弥ちゃん、好き」

「だって好きなんだもん。」

「…ん、…待ってる」


 そうやってミキティは、何の惑いも無くハッキリと、亜弥ちゃんに気持ちを告げる。
 どうしてそんなに素直でいられるんだろう。

 あたしは、ミキティが羨ましくて。
 電話を切って、びっくりするぐらい元気になったミキティが可愛く思えて。

 あたしも少しでも、そう出来たらいいのに。
 てゆーかそうしなきゃいけないのに。


 速攻で訪ねて来てくれた亜弥ちゃんにミキティを任せて、あたしは部屋を後にした。




*  *  *  *  *




「…で、まあそんな感じだったんだけどさ」
「そっかぁ…美貴ちゃん、明日は元気かな」
「亜弥ちゃん泊まってくって言ってたから、多分ね」
「…よかった」

 明日、美貴ちゃんと飲みにでも行こうかなって、梨華ちゃんは笑った。
 そうしたげてって、あたしも笑顔で返す。
 もうあと数センチって位の距離で、話しながらキスする。

「…何か、いいね。二人。」
「うん…」

「…ひーちゃん、好き」

「…ありがと」



「ふふ…もぉ。」





「……ぁたしも」


「えっ!?」

「うわびっ…くりした、さ、叫ぶなよ」
「今、今なんて言ったの?」

「なんも言ってねーよ別に…」
「うそ、今何か言ってくれたぁ!ね、もう一回!」

 ソファーの上のあたしの上で、梨華ちゃんは駄々捏ねるみたいに脚ばたばたさせる。
 ちょっとかなり頑張った一言も、いまいち決まんなかったな…。
 もう一回とか、さすがにかなり厳しいよ…もう喉カラカラなんだけど

「ね、ひーちゃんもう一回」
「…もー無理だって」
「だめ、ちゃんと言って」

「…また今度」


 上で暴れられるとちょっと節々が痛い…とか思ってると急に動きが止まって、
 逸らしてた視線を上に戻すと、いつになく真剣な梨華ちゃんの顔があった。


「…ひぃちゃん。あたし、不安なの」


「……そんなんじゃ、わかんないよ…?」



「……」


「…ね?…言って」




 梨華ちゃん…


 伝えたいけど、言葉が出ない

 梨華ちゃんは小さく一つ溜息をついて、ソファーから降りてリビングを出ようとした。
 あたしはゆっくりと起き上がって、視線だけ梨華ちゃんを追う。
 ドアの前に立って、振り返る。


「ね…ひぃちゃん。
 あたし、いつまでもいるわけじゃないんだよ…?」


「今言ってくれなきゃ、わかんないんだから」





 そう言って、ドアが閉まった。


 え、ま、待って。
 待って。


 梨華ちゃん




「まって」
 どこか行こうとしている梨華ちゃんを玄関で呼び止ると、振り返り何も言わずにあたしを睨む。

「あ…の、さ…」
 どうしよう、何て言ったらいいんだろう。

 二の句を告げないあたしを見て、梨華ちゃんは呆れたような溜息を零すと、
 玄関のドアに手を掛けた。

 お願い、待って。

 梨華ちゃんの、腕を掴む。


 細い。すり抜けてしまうかもしれない。

 震えてるのは、あたしなのか梨華ちゃんなのか、掴む右手と掴まれた左手ががくがくする。
 頭ん中がぐるぐるする。

「梨華ちゃん、あたし…」



 梨華ちゃん、そばに、いて。それだけでいいのに。
 たったそれだけの言葉が、どうして声にならないんだろう。

 もう嫌だ。こんなに弱いあたしが、梨華ちゃんの傍にいていいわけない。
 だから何も言えない。見捨てられるのを待っているだけ。


 苦しくて、涙が出てきた。
 泣いてる場合じゃないのに、大切な梨華ちゃんに、告白しなきゃいけないのに。




 急に、頬に触れた。
 その手から、梨華ちゃんの体温が嫌と言う程あたしの奥まで届く。



「ひーちゃん……多くなんて、いらないの」


 だから、ね?



 梨華ちゃんの唇が動く様子が、とても綺麗で

 この唇がこの手があたしに触れなくなる日が来るのかなんて漠然と考えてみる。
 そんなの考えるまでもなく嫌だと思って。




「…か、ちゃん」


「…す、き」




 声は掠れて切れそうで、自分でもよく聞こえない程小さかった。
 でも梨華ちゃんは、ちゃんと聞いてくれたみたい。

「…あたしも」


「…だいすきだから、梨華ちゃん、いないと…だめだから」

「うん」


「そばにいて…ずっと」


 梨華ちゃん、好き
 梨華ちゃんの全部が、大好き
 どうにかなってしまいそうなくらい、梨華ちゃんが愛しくてしょうがないんだよ



 あったかい指が、あたしの涙を拾ってくれる。


「…ずっと、ひーちゃんが好きだからね」


「…ん」

「だからもっと聞かせて?」

「…ん、す、き」



「よしよしだね♪」

「…なんだよそれぇ」




 梨華ちゃんが、いっぱいキスしてくれる。
 あたしも、いっぱい好きだよって囁く。
 玄関で抱き合ったまま、ばかみたいにずっと、それを繰り返した。


 結局また梨華ちゃんに助けられちゃったんだ。
 でも、もうちょっと頑張るよ。
 たくさん好きって、言えるようにするからね
 もっと傍にいてって、声に出して言うよ。
 だから、ずっと隣にいて




*  *  *  *  *




 その夜はあたしがしてもらう方で、もうめちゃくちゃに愛された。
 あんまり覚えてないけど、あたしたぶん梨華ちゃん梨華ちゃんって、必死で呼んでた。

 梨華ちゃんが、熱い息で好きよって、囁く度に気が遠くなった



「ひーちゃん」

「んー」


「好きだよ」



「…うん、好き」


「ふふ、嬉しーぃ」



 やっぱり可愛い梨華ちゃん。
 シーツにくるまってキャーキャー言って喜んでる。…襲ってやりたい

 あたしがキスして好きだよって笑うと、梨華ちゃんも赤くなって黙ってしまう。
 今までと逆で、

 …今度はこっちで遊んでもいいかもしれない








「そういえば」

「ん?」
「だから美貴ちゃん、最近ヘンだったのかな…」
「え?どしたの」
「いつもさぁあたしにヒドいじゃない?キモいとかうざいとか…
 それがねこの間から、妙に可愛く甘えてきたり、すぐ手繋ぎたがったりね、
 可愛いよ、とか言ってくれたりするの!
 ね、ヘンじゃない?」








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