よっちゃんとするのって、すごく気持ちぃ。
あたしどうにかなっちゃうんじゃないかって、それこそ不安になるくらい。

若い頃はそりゃもういっぱいしたけど、今じゃやっぱりそんな風にはいかないから。体力…の問題もあると思うけど、これだけ長い付き合いだと、もうそういうの恥ずかしくなっちゃったり。
それで21になった頃とか、それぐらいからあんまりっていうかほとんど、ご無沙汰だったのに。
何か、何か最近のよっちゃんはヘンで。
変っていうか、何かすっごく可愛くて、子供みたいで、すっごく優しい。全部元からだけど、最近特にそうで何だかいつも楽しそう。子供みたいだけど、大人になったのかな、あんまり意地張ったりしなくなった。
したいとか、口で言うわけじゃないんだけど。今まで抑えてたってわけでもないと思うんだけど、何だかとても素直に求めてくる。

昔は、あまり言葉をくれないよっちゃんに身体を求められるのが、愛の証みたいで嬉しかった。えっちが減る頃には、何も言わなくても愛されてるって自信がついてた。
それが最近じゃ、言葉も態度も、ベッドでも素直だから。実際何が違うってわけでもないんだけど、ちょっとだけなんだけど、何かが違うのはわかるの。
今は付き合ってる人いないみたいだし、もしかして、もしかしてなんて、今更期待しちゃったりする。浮かれてるって、自分でわかってる。多くは期待しない。それは仕事でもそう、何でもそう。でも、頑張った分は必ず返ってくるって、信じてるから。あたしの7年は、よっちゃんのものだったから。



ソファーで雑誌を読んでるよっちゃんに、ちらっと視線を送る。あたしは御飯の片付けしたりお風呂入ったり。
落ち着いてから隣に座って話し掛けるけど、よっちゃんは誌面から顔を上げてくれない。いつものこと。お話聞いてくれないのは、変わんないんだから…
「それでね、この間のラジオで」
「んー…」
「そしたら柴ちゃんが、あっ、その前にね、もーママがね…」
よっちゃんは雑誌を読み終えたらしく、部屋をキョロキョロ見渡したりテレビを見ながらまた生返事。もう。なんなの、なによ。
「ね、よっちゃん?」
「ん?」
振り向いた時の、顔が好き。
優しい目で見つめられると、なんにも言えなくなっちゃう。

そうやってあたしが黙ると、だんだんよっちゃんの顔が近付いてくる。大好きな顔が近付いてくるこの瞬間が、やっぱり一番ドキドキする。
背筋が凍る位のクールな目で迫るくせに、唇は驚く程優しく触れる。もっと激しくして欲しくて、舌でねだると絡みつく。
熱くて苦しくて、溶けそうなくらい気持ち良い。
よっちゃんも、同じだといい。
口が裂けたってそんなことは言ってくれないだろうけど、よっちゃんもそうなんだって、今は何となくわかる気がする。
服の下に直に手を感じて、触れられてる部分が熱くなる。

「よっちゃん、ベッド…行こ?」
「ここでいい」
よっちゃんは低い声でそれだけ零すと、あたしの上着を剥いで首筋や胸元に顔を埋めた。
よっちゃんの髪の毛って、ふわふわしてる。細くて柔らかくて、気持ちーの。ふわふわの頭に頬ずりしながら、手櫛で梳く様に撫でてあげると嬉しそうに笑う。
「きもちい?」って聞くと、答える代わりにキスしてくれる。
よっちゃんの手が、あたしのお腹を撫でながら落ちていく感触にぞくぞくする。
あの長い指が、奥に奥に、入ってくるともう、ほんとに、どうにかなっちゃいそう
あたしは目の前の肩にしがみつくしかなくて、漏れる声を喉の奥で噛み殺す。
「…っひ、ちゃぁ…ん」
返事は、無い。答える代わりにたくさん気持ち良くしてくれるの。
よっちゃんの指や舌が動くたびに身体が反応して、意識がどんどん遠くなってく。
あ、もう、だめ



「りかちゃん」
「ん…」
「だいじょぶ?」
「…ぅん」
終わってから必ずそう聞いてくれる癖は、7年経っても変わらない。イくとやっぱり疲れてぐったりしちゃうし、してる時すごく苦しそうだからって。
今日も優しくしてくれたけど。よっちゃんて基本はすっごくSだから、ああ、今日は意地悪モードなんだって時がたまにある。イく寸前でやめちゃったり、恥ずかしい事させられたり、言わされたり。そういうコトする時のよっちゃんはとーっても楽しそう。
でも、そんな意地悪したあとでも、すごく優しくしてくれるから。よっちゃんはいつも優しいけど、やっぱり終わったあとが一番優しい。
目の前には、すっごく優しい笑顔。大好きな大きい手で頭を撫でてくれる。

普通ならここで、俗に言うピロートークってのになる筈なんだけど…。あたし達の場合、夜のえっちの後起きてることは少ない。疲れてるし、お仕事朝早いし。体冷やすといけないから終わったらすぐ服着ちゃうし、ムードが無いんだよね。
あたしだってほんとは、よっちゃんと甘い会話なんてものしてみたい─
でも、しょうがないよね。って言っても、大概先に寝ちゃうのはあたし。だから、
よっちゃんがその後どうしてるかって、本当は知らないけど。
いつもと同じ、あたしが起き上がって下着を手に取ると
「まって」
よっちゃんに腕を掴まれた。
「どうしたの?」
「…もうちょっと…」

またソファーに引きずり込まれて、全身を抱き締められる。
眠そうな声で、きっと今日はよっちゃんもすぐ寝ちゃいそう。ね、よっちゃん?
ここ、ソファーだし。服着ないと、風邪引いちゃうかもしれないよ?汗かいた後だし。夏だって、安心できないんだから。もう大分涼しくなってきてるし…。
言いたいことはあっても、あたしの胸に顔を埋めて幸せそうにウトウトしてるよっちゃんを見てると何も言えなかった。
今日くらい、いいかなぁ。
ピロートークはやっぱり無理そうだけど。朝目が覚めたとき、生まれたままの姿で、おはようって言うのはちょっと憧れだから。



今日もよっちゃんがうちに来てくれた。
最近は一緒のお仕事ばっかりで2人になることが多かったから、でも今日は別々だったんだけどな。何だろう、こういうことやっぱちょっと変。だってついこの間だって泊まっていったのに。最近、いつも一緒にいるのに。
まいちゃんが忙しいからってのもあるのかな。

─ひーちゃんには、誰かがいてあげないとだめだから。
だから、誰と付き合ったって我慢してきた。まいちゃん達親友だって、誰か男の人だって、よっちゃんの傍には誰かいないとだめだから。よっちゃんの辛いとき、あたしはカントリーとかおとめで会えなかった。
今は、あたしが傍にいていいってことなのかな。だから、ほとんど毎日お仕事で一緒でも、お食事行ったり泊まりに来てくれたり。
そういえば。ちょっと前までは、あたしがよっちゃんのお家に行くことが多かったんだけど、最近はいつもあたしの部屋。それってやっぱり、何ていうか、そういうことなのかなぁ…。

でも、どうしよう。あたし今日、アレなんだよね…。昨日ちらっと言ったからよっちゃんもわかってるんだけど、でも…
いつも好き勝手にゴロゴロしてるひーちゃんが、今日はずぅっとあたしの隣でニコニコしてる。
それだけじゃなくって、何だか妙にとろんとした目つきで。何か今日のよっちゃん、すごくしたそう…。
「りぃかちゃん…」
「よ、よっちゃん?」
聞いたこともないような甘えた声で名前を呼んで、たくさんキスをくれる。
よっちゃんが、行為の前からこんなに積極的にキスして来ることなんて滅多にない。
唇に、首筋に、唇に、鎖骨に。あたしの肌から離れようとしない。腰や背中や脇腹を撫でられて、身体が熱くなってくる。

なんか、すごいえっち。いつもえっちだけど、今日のよっちゃんは特に。やらしい動きで身体中撫で回されて、とうとうよっちゃんの手は服の中に入って来た。
「ひ…ちゃん?ね、生理…だって」
「んー」
「ね、できないよ?」
「んー」
適当に喉を鳴らしてるだけの返事しか返って来ない。
そりゃぁ、あたしだってしたいけど。こんなに求められて、あげられないのは辛いけど。どうしよう、どうしたらいいのかな?
「じゃあ風呂でしよ」
よっちゃんは早口にそれだけ言うと、あたしの腕を引っ張ってバスルームへ向かった。

「ちょ、ちょよっちゃん?どしたの?」
「なにが?」
何がって、変だよ、絶対。
そんなに急いで服脱いで、変だよ。
「よっちゃん、あたしは、自分で脱ぐから」
待ち切れないという風にあたしの服まで慌てて脱がすから、あたしも慌てて制止する。
「なに。なんで」
「だって、色々あるでしょ、アレなんだってば」
「ああ」と頷いて、よっちゃんは先に中に入った。ドアの向こうから「はやくー」と急かされて、あたしも急いで服を脱ぐ。
はやく、なんて。ふふ、ほんとに子供みたい。
随分えっちな子供だけど。

少し遅れて中を覗くと、よっちゃんの濡れた白い背中があった。人差し指だけでそっと触れて、背骨にそって指を落とすと、低い笑い声が聞こえた。
そのまま後ろから抱きついて、首の後ろにキスをする。少しだけ肩が揺れて、あたしの大好きな顔がこっちを向いた。
微かにお湯の味の混ざったキス。
そこから性急に求められて、よっちゃんはすぐにあたしの中に入ってきた。
「なんか…、いつもより、ぬるぬるしてる」
「…やぁだ…」
何か、あたしも、変。
すっごい感じる。
よっちゃんが、耳元で意地悪く囁いた。
「あのさ…生理の時、感じやすいって知ってた…?」
それって、俗説じゃなかったっけ
でも、確かに、感じる…
普段よりなかが熱い。入り口から子宮にかけて、鈍い痺れに似た感覚が走る。
気持ちくて苦しくて必死でよっちゃんにしがみついた。
よっちゃんはあたしを壁に押し付けて、首筋に執拗にキスを落とす。指の動きがだんだん早くなってきて、脚ががくがくして今にも崩れ落ちそう。快感に支配された頭は、もう何も考えられなくて…よっちゃんの顔と、電気しか見えない。


あっという間にイっちゃったけど、よっちゃんは満足したみたい。まだ動けないでいるあたしをしっかり抱き締めて、いっぱいキスをくれる。
どうしたんだろ、今日はほんとに。何かいいことでもあったのかな?
どうしてそんなに嬉しそうなの?
どうしてそんなにキスしてくれるの?
ねえ、よっちゃん
やっぱりちょっとだけ、期待しちゃってもいいのかな?
だってあたし、きっと一生よっちゃんのものだから。あたしのなかには、よっちゃんしか入れないから。
「よっちゃん?」
「んー…なにぃ」
聞いても、いいのかな?
今なら、言ってもいい気がする。答えてくれる気がする。
「あたしのこと、好き?」





◇  ◇  ◇  ◇  ◇






梨華ちゃんは、何も知らない。
あたしがどんだけ梨華ちゃんが好きで、どんだけ頼りにしてるか、会えないストレスがどれ程のものかなんてきっと何も知らないんだ。
何も知らないくせに、きっと何もかもわかってるんだ。
わかってて、あの甘い声で「好きだよ」なんて言ってあたしの心を乱す。
今はやっとすんなり受け止められるようになったけど、それが苦痛な時期もあった。

あたしは、一人でいられないから。誰かいなくちゃ、淋しくて淋しくて気が狂いそうだから。それが梨華ちゃんだったらどんなにいいんだろう。いつもそう考えて、そんなのきっと叶いっこないと思って泣くんだ。そんなことを7年も繰り返してきた。あたしの思いなんて知らずに、梨華ちゃんは何の疑念も無く一生あたしの為に生きようなんて思ってるに違いない。そんなのわかんないのに、あと何年かしただけで梨華ちゃんはあたしのこと嫌いになってるかもしれないのに。だいたいお前結婚しない気かよ。
そうやって馬鹿みたいに悩み続けて来たけど、最近ようやく落ち着いたかもしれない。
だって、もし今梨華ちゃんに何かあったら、あたしは後悔してもしきれないから。
だったら今素直になるしかないんだって。


「ね、よっちゃん?」
「ん?」
振り向けば、すぐ近くに梨華ちゃんの顔。
いつもいつも、キスしてって言われてるみたいな気になる。だからあたしはしてあげる。キスを繰り返せば、自然と梨華ちゃんのすべてが欲しくなる。
「…ぁ…」
この、声。耳元で振動して、脳に響く。梨華ちゃんが感じてくれるだけであたしはイきそうになる。セックスなんて好きじゃなかった。特に快楽も無い行為に何の意味も無いと思ってた。それなのに梨華ちゃんとするのは、どうしてこんなに気持ちいんだろ。
「よっちゃん、ベッド…行こ?」
やだ。ベッド行くまで、ガマンできないもん。

多分、あたし抑えてたから。梨華ちゃんが何かちょっと恥ずかしがるようになってからも、あたしはきっといつも欲情してた。顔見たり声聞いたりするだけで、押し倒したくなることだってあった。 梨華ちゃんがその気になんない限り手出さないようにしてたけど、今はそれももう我慢することないのかもと思って。
素直に求めるようになると、あああたしってまだこんなに性欲あったんだ…とか思う。でももう恥ずかしがらない。「好きなんだから当たり前じゃない」って、いつか梨華ちゃんが言ってた。あたしの上に乗ったまま、すげーエロい顔でゆってたのを覚えてる。あの頃の梨華ちゃんはエロかったなあ…、今も十分エロいけど…。

「…っひ、ちゃぁ…ん」
顔と、声と呼吸と、全身で感じてくれてるのがわかると、あたしも感じてしまう。
ちょっといじめた時、涙目でお願いされるとゾクゾクする。
求められただけ触れれば触れる程、梨華ちゃんが切なげな表情をするから
「りか、ちゃん?」
不安になって名前を呼ぶと、肩が震える。梨華ちゃんは、あたしの声が好きらしい。耳元で何か囁くとわかりやすい反応をくれる。嬉しくなって夢中で愛撫すると、すごく苦しそうにするからまた不安になる。
それがわかっちゃうのか梨華ちゃんは、荒い呼吸を繰り返しながらも、優しく微笑んでキスしてくれる。やっぱりこんな時でも梨華ちゃんの方が余裕がある。
でも、あたしの動き一つで梨華ちゃんの快楽が左右されてるんだと思うと、異常なまでに興奮する。
呼吸が小刻みになる。
あ、そろそろだ
「…ちゃん、…っもう…」
「うん」
顔、見たい。梨華ちゃんの体をソファーに押し付ける。
梨華ちゃんは恥ずかしがるけど、イくときの顔ってすごいいいから。


あたしの手でイった梨華ちゃんを見てるととても満足する。
その時だけは、確実にあたしのものだから。
征服欲、独占欲。そういうものがあたしはすごいんだと思う。梨華ちゃんがあたしだけのものじゃないと嫌だ。昔なんか梨華ちゃんが男のスタッフと話してるの見ると、ほんとに腸が煮えくり返るみたいな気持ちになった。
今だって、もし梨華ちゃんに彼氏なんかできたら、あたし多分泣いてしまうんだと思う。でもまぁ、こいつ完全に男に興味なんて無いだろうし…。きっと、わかってるから。あたしが嫌がること。どんだけ嫌かなんて知らないんだろうけど、でもわかってるから。
とにかく今だけは、あたしのもの。

そう思って、せっかく気持ちよく寝られそうだったのに、梨華ちゃんは起き上がってもう服着ようとしてる。エアコンもついてない暑い部屋で、体なんか冷えないでしょ。
こんな時でも仕事仕事な梨華ちゃんに淋しくなる。いつだってそうだ。明日早いから、来週からツアーだから、お仕事だから。
そりゃあ、普通の仕事じゃないから、気使うの当たり前だけど。…たまには裸で眠るくらい。
「まって」
「どうしたの?」
ちょっとだけびっくりしてる梨華ちゃんの腕を引いて、逃げられないように全身で抱き締めた。体温が気持ちいい。
「…もうちょっと…」
梨華ちゃんは何か言いたげだけど、黙ってくれてる。
もうちょっと、このまま。もうちょっと、幸せに浸りたい。



あー何か、今日会いたいなぁ。
今日は、別の仕事で。
「最近よく梨華ちゃんと一緒にいるよね」
と言われ、まあ仕事が一緒だから…と返すと、
「でもご飯とかもよく行ってるじゃん」
そういえば、確かに。前までは仕事で一緒になったって、そんなのはあんまり無かった。最近一緒の仕事ばっかで嬉しいなあと浮かれてたけど、確かに外でもよく会ってるんだよな。
あたしが誘うようになったのがでかいんだろう。それで機嫌が良いと思ってるのか、自分からは言えない筈の梨華ちゃんも、声掛けてくれるようになったし。やっぱり素直になれば、それだけ良い事あるってことなんだろうか。
てことは今日も、いきなり泊まりたいとか言っても大丈夫なのかもしれない。
明日の梨華ちゃんのスケジュールは、わかってるし。

梨華ちゃんに連絡すると、平気だよと返事をくれた。
何か、普通に嬉しい。
今まではこんな風にいかなかった。一緒にいたいだけなのに、周りの顔色窺ったり、お互いに遠慮して、気持ちごまかしたり。あたしが意地張って突っぱねれば、梨華ちゃんはすぐに身を引いた。
大体、梨華ちゃんがいてくれれば男なんていらないんだし。梨華ちゃんに傍にいてって言えばいいだけじゃん。それはやっぱりあたしには簡単なことじゃないけど、それでも、最近は大分素直になれてる気がするから。
やっぱり、このまま一生一緒にいられるとは思わないけど、それでも今は、今だけは。梨華ちゃんに、会いたいって言ったら会ってくれる。傍にいてって言えばいてくれる。
それがもうちょっとだけ続いてくれればいい。

結局仕事の間中梨華ちゃんのことを考えてて、その内最近の梨華ちゃんの部屋での過ごし方を思い出して、ムラムラして止まらなくなった。梨華ちゃんちに向かってる途中、そういえば今できないんだっけということを思い出して、でも会えるだけでいいんだしと思ったんだけど。
玄関で顔を見た瞬間後悔した。
どうしようすごいしたい。
いや、ガマンガマン。
いやでもできないことないし…とか考えてると梨華ちゃんが不審そうな顔で見てくるから慌てて部屋に入る。まあとにかく、会えただけでいいんだから。

別な仕事の日にこうして2人でいれることが嬉しくて、今日は何となくずっと梨華ちゃんにくっついていた。梨華ちゃんはすごく嬉しそうに笑ってくれて、あたしも嬉しくなっていっぱいキスする。
キスして体中撫で回してるうちに、…あーやっぱすごいしたいかも。
「ひ…ちゃん?ね、生理…だって」
梨華ちゃんはちょっと困ってる。
わかってる。でも、したい
「ね、できないよ?」
…もう止まんないんだけど…
どうしようかな、できないことないと思うんだけど。でも梨華ちゃんやならやめるんだけど。
顔上げて梨華ちゃんを見ると、何とも言えない顔してて。困ったような、嬉しそうな、何かちょっと快感に耐えてる時みたいな。
そんな顔されてあたしが我慢できるわけもなく。

「じゃあ風呂でしよ」 とだけ言ってバスルームに引っ張って行く。梨華ちゃんは何かごちゃごちゃ言ってるっぽいけども気にしない。とにかくこいつを早く抱きたい。
急いで脱がせようとしたら断られたので、先に風呂に入って待つ。
シャワーを浴びて、火照った体と頭を落ち着かせる。
早く、早く。
背中に指が触れた。梨華ちゃんの小さな手の、細い指があたしの背中を落ちていく。後ろから包まれて首にキスされる。よし、もう我慢やめ。

振り向いて抱き締めて、愛撫する。やっぱりちょっといつもと違う。なかの感触も、反応も。
いつもより、感じてるっぽい。梨華ちゃんも何か違うってわかってるみたいで、少し怯えたように手に力がこもった。ちょっと意地悪したくなる。
「あのさ…生理の時、感じやすいって知ってた…?」
ほんとはそんなわけ、ないんだけど。確か医学的にはそういう時って感じにくい筈だ。たぶん梨華ちゃん、いっぱいキスしたから興奮してるんだろーな。

「ぅ…あ、ひ…ちゃん、ぁ…!」
少しの刺激で大きく反応してくれる。すごい感じてくれてる。…今日は、イくときどんな顔すんだろ。
梨華ちゃん、梨華ちゃん。
ずっとこのままがいい。ずっと梨華ちゃんを抱いていたい。いつまでも、あたしで感じて欲しい。
「…きもちぃ?」
「ん…はぁ、はぁ、…っいい…」
あ、すごい
梨華ちゃん、もうイきそう
「りかちゃん、かお…」
見せて、もっと。それでもっと恥じらって。
そしたらあたしが嬉しいから。
「はぁ、あ…ひぃちゃ、…ゃ、……っ!」
梨華ちゃん
あーこれ、あたしのもんだ。
…すごい幸せ。


いつもより早くイって、ちょっと恥ずかしそうな梨華ちゃんをめいっぱい抱き締める。たくさんキスをする。
梨華ちゃんはまたちょっと困ったみたいな表情してる。変だなとか、思ってんのかなあ。
だってきっと知らないから、あたしの気持ち。梨華ちゃんが可愛くて可愛くてしょうがないのとか、どこにも行けないように抱き締めていたいのとか、きっと知らないから。
「よっちゃん?」
…なに?
その甘い声って、一体どこから出してんだろう。
こいつは何でこうも、人の心乱すんだろう。
あのさ、もうちょっと、こうさせて。
今だけでも、いいから。
でも出来たら、ずっと。
ねえ、梨華ちゃんが大好きだから。





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