ゲキハロ第13回公演「我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~」 歌詞(DVD参照)


01 火刑台の魔女
02 我らジャンヌ
03 花売りの少女
04 死人の街メス
05 ジャンヌ・ダルクは生きている!
06 Thanatos ~死神と呼ばれた男~
07 あたしによく似た女の子
08 アネモネ酒場にようこそ!
09 La voix douce~優しい声~
10 見つけたぞジャンヌの兄妹
11 君がジャンヌになってくれ
12 La Pucelle ~ジジ・ジャンヌver.~
13 同じ星を見ている
14 今こそジャンヌの再来を
15 聖女の復活
16 ジャンヌをプロデュース
17 君を失いたくはない
18 ジャンヌ・ダルクは偽物だ!
19 私こそラ・ピュセル
20 聖戦
21 La Pucelle ~ジジ・フリートver.~
22 我らジャンヌ(reprise)



[01] 火刑台の魔女

 ルーアンが怒りと疑惑に燃えあがる
 人々の蔑む目が私に向けられる
 私を信じて!
 確かに聞いた神様の声を
 真の王に仕え
 この国を救えと命じられた

それは悪魔の声に他ならぬ
神の声は神に仕える者のみ聞ける
すべては虚言だ!
お前は神を騙る罪深き者
偽りの王に仕え
この国を奪おうと目論んだ

 あれは神様の声よ
 あなたたちは間違ってる
間違ってるのはお前だ
 神様の声に耳を傾けるべきだわ
なぜ神は我らではなくお前のような
小娘に語りかけたのか!?

 それはあなたたちが
 心から神様を信じてないから
なにを馬鹿なことを!
この娘はやはり狂ってる!

その口から零れるのは悪魔の囁き!
異端者を火にかけよ!
その灰すら土に還すことなく!
セーヌの川に流してしまえ!

魔女を火刑台に捧げよ!
その体を燃やし尽し滅ぼせ!
魔女を火刑台に捧げよ!
その魂 燃やし尽し滅ぼせ!
魔女を 魔女を
魔女を火刑台に捧げよ──!




[02] 我らジャンヌ

覚えてますか あの日を?
暦のみぞ知る彼の地にはらら舞い散る花が炎に包まれた日を
聖なる乙女は叫ぶ「神の子らよ立ち上がれ」と
託されたこの願いを胸に刻み私はゆく

un, deux, trois, quatre, cinq, six, sept, huit, neuf, dix, onze, deuze, treize 乙女たちよ!
courage, reve, gloire, lien, justice, espoir, clarte, ame, priere, 戦え さあ!

心のままに生きてゆくことなど許されぬこの世で
今 狂い咲きける花のように幾百の可憐を纏いて輝き続ける
気高く咲き乱れと囁く内なる血よ
いざ時は来たれり 我らジャンヌ!

un, deux, trois, quatre, cinq, six, sept, huit, neuf, dix, onze, deuze, treize 乙女たちよ!
courage, reve, gloire, lien, justice, espoir, clarte, ame, priere, 戦え!

遥か昔 人は歴史の空の下で滅びぬ名もなき愛を重ねた

そうさ いずれは消えるこの想いをヒストリエに埋めてしまえば
きっといつか未来でまだ見ぬあなたの心に触れる時がくるかも
心のままに生きてゆくことなど許されぬこの世で戦い続ける
恐れず散りゆけよと囁く甘美の死よ
いざ時は来たれり 我らジャンヌ!

誰の心にも……




[03] 花売りの少女

花はいかがですか?
小さくてかわいい花
みんなあたしが育てたの
花はいかがですか?
色とりどりの綺麗な花
あなたの心を癒してくれるわ

 花で腹が膨れるか
 そんなものより酒を持ってこい!
 これはかわいいお嬢さん
 どうだ俺たちと遊ばないか?

あたし 仕事があるんです
それにお酒は飲めないわ
 何だ小娘 生意気だぞ!
 優しくしてりゃつけあがりやがって
なにをするの! やめてください!

ジジをいじめるやつは
誰だって許さないわ
酒臭いおやじども
このあたしが相手になってやるさ

 なんだ小娘?
 この俺たちが
 誰だかわかっているのか?
わかっているわ
イングランドの兵隊さん
そばを通るだけで酒臭いのがその証拠
 なんと生意気なフランス娘だ!
 どうやら痛い目に合いたいようだ!

痛い目に合いたいのはどちらかしら!?
怪我したくなかったら
一昨日来やがれ!




[04] 死人の街メス

生きる希望もなく 光は失われた
死人の街メス
死んだように眠る 明日が失われた
死人の街メス
救世主の救いを待った
きっと助けに来てくれると

絶望のオルレアンを救った聖なる乙女
ジャンヌ・ダルクの救いを待った
でも聖なる乙女は現れなかった
ジャンヌは火に焼かれて死んだのだ
死んだ──

救いの手は差し伸べられぬ
ここは死の街メス
死人のように息を潜め
心を失くして生きてく
ここは死の街メス
道ゆく列は死者の葬列




[05] ジャンヌ・ダルクは生きている!

ジャンヌ・ダルクは生きているわ
 ジャンヌ・ダルクはもう死んだ
希望は火はまだ灯っている
 絶望だけがこの街のともし火

ジャンヌ・ダルクは生きているわ
 ジャンヌ・ダルクはもう死んだ
下を向いて生きるのはやめよう
 見上げれば灰色の空

聖なる乙女が
きっとこの街にやってきて
あたしたちを導いてくれる
 誰が信じるかそんな話
その時こそ明日という旗を掲げよう
 終わらない今日を生きるしかない

ジャンヌ・ダルクは生きているわ
希望の火はまだ灯っている
ジャンヌ・ダルクは生きているわ
下を向いて生きるのはやめよう


おまえたちは虜の身だ
この街すべてが人質だ
フランス王シャルル7世も見放した
希望を持つのは諦めろ

いいえ 決して諦めないわ!
ジャンヌ・ダルクが助けてくれる!

おかしなことを言うもんだ!
ジャンヌ・ダルクは現れない
聖なる乙女は死んだのだ!
ジャンヌ・ダルクはもう死んだ!

ジャンヌ・ダルクは生きている!
その時がくれば一緒に戦うわ

馬鹿ね そんなことできるわけないわ!
ジャンヌと一緒に戦うだなんて

あいつはただのペテン師だ
神の名を騙る異端者だ
神を冒涜した罪で
火に焼かれ哀れに死んだ!
あいつはただのいかれた女!
火に焼かれ哀れに死んだ!


ジャンヌを馬鹿にするやつは
この僕が相手になる
さあ文句があるのなら
どこからでもかかってきやがれ

ジャンヌを馬鹿にするやつは
この僕が相手になる!


ジャンヌ・ダルクは生きているわ──


ジャンヌ・ダルクは生きている
希望の火はまだ灯っている
ジャンヌ・ダルクは生きている
下を向いて生きるのはやめよう

ジャンヌ・ダルクは生きている!
ジャンヌ・ダルクは生きている!!




[06] Thanatos ~死神と呼ばれた男~

タナトス
死神が街にやってきた
死人の街にやってきた
タナトス
その眼光は鎌より鋭く
その出で立ちは闇より深い

何と息苦しい街だ
ここに漂うのは死の匂い
まるで地獄のように光の差し込まぬ街

タナトス
死神が街にやってきた
死人の街にやってきた
タナトス
悪魔のようなしもべを連れて
煉獄の淵からやってきた

この街のどこかに隠れてる
ジャンヌ・ダルクの兄妹たち
やつらの存在
それこそがよからぬ噂の源だ
ジャンヌの兄妹たちを見つけ出し
噂の元から断たねばならぬ
我らはそのためにここに遣わされた

ジャンヌは確かに処刑された
死人が生き返るはずはない
ジャンヌはフランスの民の希望
やつが生きていると噂されるうちは
希望の光は決して潰えぬ
ジャンヌの兄妹たちを見つけ出すのだ (※REVERSEでは「見つけ出せ」)

その首を刎ね
噂を断ち切るのだ

ジャンヌ・ダルクを二度殺せ
民の希望の火を吹き消せ!
ジャンヌ・ダルクを二度殺せ
生きる希望を奪ってしまえ!

タナトス
死神が街にやってきた
死人の街にやってきた




[07] あたしによく似た女の子

あたしによく似た女の子
どこかで会ったことがあるけど
思い出せないの
あたしが生まれる前に
会ったことがあるような気がする

あたしによく似た女の子
どこが似てるかって言われたら
顔が似てるわけじゃなくて
なんていうか魂の形が
似ているような気がする

どうしてあたしの前に現れたの?
どうしてあたしにしか見えないの?

あなたはあたしに
何を伝えようとしたの?
まるで泣いてるように潤んだ瞳は
なにを想ってあたしを見ていたの?
あたしによく似た女の子
もう一度あなたに会いたい




[08] アネモネ酒場にようこそ!

いらっしゃいませ
ここはあたしの酒場
遠慮はいらないわ
お酒はたっぷり用意してる

敵の連中には内緒よ
朝までみんなで飲み明かそう (※REVERSEでは「朝までたっぷり」)
ワインもビールもウィスキーも
いろんなお酒を用意してる
食べ物だって絶品よ
料理の腕には自信があるの
飲んで食べて歌って踊って

外の世界が地獄でも
ここだけは天国みたいでしょ?
気兼ねすることはないわ
ゆっくりのんびりくつろいで
アネモネ酒場にようこそおいでませ


いらっしゃいませ
ここはあたしの酒場
遠慮はいらないわ
お酒はたっぷり用意してる

ここでは俺たちゃ自由なのさ
朝までたっぷり飲み明かそう
ワインもビールもウィスキーも
いろんな酒を飲み尽くせ
食べ物だって絶品だ
あんたの料理は最高だ!
飲んで食べて歌って踊って

外の世界が地獄でも
ここだけはまるで天国だ!
悪いことは忘れちまえ
全部酒に流してしまえ!
アネモネ酒場で乾杯だ!




[09] La voix douce~優しい声~

あの子はあたしに言った
「この国を救え」と
まるで永遠に叶わぬ願いを
口にするように
それはとても寂しげだった
あたしは確かに聞いた
彼女の声を
まるで孤独を抱きしめる様に
あたしを見ていた
それはとても悲しい眼差し

La voix douce 優しい声を聞いた
 それは幻よ
La voix douce あたしにだけ聞こえた
 そんなのありえないわ
La voix douce 優しい声を聞いた
 それは幻よ
La voix douce 永遠の願いを
 それは幻

La voix douce...
La voix douce... La voix douce...

La voix douce...
La voix douce... La voix douce...




[10] 見つけたぞジャンヌの兄妹

ようやく見つけたぞ
ジャンヌの兄妹
「ジャンヌ・ダルクが生きている」
その噂の出所はやつらに違いない
やつらを亡き者にすれば
人々はジャンヌ復活の噂など
口にすることなく
再び絶望に身をやつすだろう

憎きジャンヌ・ダルクよ
オルレアンの戦いで
この私に傷を残した

憎き聖なる乙女よ
この傷の恨みはやつが死しても
晴れることはない

俺は死神と呼ばれた男
その名に違わずお前の兄妹に
避けられぬ死を与えよう
ジャンヌの兄妹はこの街にいる
見つけ出し火あぶりに処するのだ
炎に焼かれた妹のように
全員残らず火あぶりに処せ!




[11] 君がジャンヌになってくれ

君がジャンヌになってくれ
この街を救うにはそれしかない
ジャンヌ・ダルクはルーアンで死んだ
命は火刑台に捧げられた
それは紛れもない事実
ジャンヌが生きていたという
噂はデマだ!
そこであたしたちは
その噂を利用しようと思いついた
噂を真実にしてしまえと!

ジャンヌ・ダルクは聖なる乙女
彼女が復活したとなれば
フランス軍の士気はあがる
そうなれば僕らにも勝機はある
彼女が生きていたとなれば
敵の連中は震え上がる

君がジャンヌ・ダルクを演じるんだ!
皆にそれを信じ込ませよう
君がジャンヌ・ダルクを演じるんだ!
君が新しい救世主だ!


駄目だ
そんなことは許さない
彼女を危険に
巻き込むわけにはいかない
とにかく俺は反対だ!
彼女をジャンヌに
するわけにはいかない

きっと兄さんは恋をしたのよ
あのジジって子に恋をした
だってそうじゃない兄さんは
とても分かりやすい人
あの子に恋をしたって
顔に書いてある

違う! 俺はただ無関係な
彼女を巻き込みたくないだけだ

そういうことにしといてあげる

なんて分からず屋なんだ
兄さんは!
あの子を巻き込みたくないなんて
そんなこと言ってる場合じゃない!

そうさ 手段なんか選んでられないわ
彼女はあたしたちの
ジャンヌ・ダルクさ!

君がジャンヌ・ダルクを演じるんだ!
皆にそれを信じ込ませよう
君がジャンヌ・ダルクを演じるんだ!
君が新しい救世主だ!




[12] La Pucelle ~ジジ・ジャンヌver.~

La Pucelle
この名前をあなたに貰ってほしいの
そして潰えた想いを繋いでほしの

La Pucelle
その名前はあたしのものじゃないわ (※REVERSEでは「この名前は」)
だからその名前を (※REVERSEでは「この名前を」)
貰うわけにいかないわ


La Pucelle 人は争い涙は流れ続ける
La Pucelle いずれその涙は止まるわ
永遠に続く悲劇などない

La Pucelle 誰かがそれを止めなければ
La Pucelle それがあたしだって言うの?

La Pucelle 愛する人たちを守ってほしい
La Pucelle 愛する人たちを守れるというの?


La Pucelle
これはあなたが望んだこと
望みのままに
La Pucelle
自分の想いに嘘はつけない
この想いを
繋いでゆこう幾千年の未来へと


愛を繋げよう
歴史の向こうの誰かに届くまで
愛を繋げよう
愚かだなんて言わせないわ

愛を繋げよう
この小さな手にはその力がある
愛を繋げよう


だからこの名前を
あなたに貰ってほしいの
La Pucelle...




[13] 同じ星を見ている

君を見ていると彼女を思い出す
俺の大切な妹
今はもういない
二度と失いたくない
これは恋なのか?
この広い空で離ればなれでいても
同じ星を見ている

みんながあたしを必要としている
あたしの大事な人たち
悲しませたくない
誰も失いたくない
みんなを想ってる
この広い空で離ればなれでいても
同じ星を見ている

あなたを見ていると心配になる
あなたは妹みたいで放っておけないの
あなたを傷つけはしない
あなたは家族なの
この広い空で離ればなれでいても
同じ星を見ている

お前を思い出すと心が痛む
火刑台に火を放ち
この私が焼き殺した少女
またお前を殺さねばならぬ
私はお前が怖いんだ
この広い空で離ればなれでいても
同じ星を見ている


この広い空で離ればなれでいても
同じ星を見ている
遠く離れても君を想ってる

この広い空で離ればなれでいても
同じ星を見ている
いつの時代どこの場所にいても
同じ星を見ている──




[14] 今こそジャンヌの再来を

戦うのよ 今こそ決意の時
早くしないと
みんな殺されてしまう!
敵は死神と恐れられる男
ジャンヌの火刑台に
火を放ったやつだわ!

ジジ あたしたちと一緒に来て!

戦うのよ 今こそ決意の時
あたしたちと共に戦うの!

 ちょっと待って見過ごせないわ
 そんな危険なところに
 この子を行かせるわけにはいかないわ!

あなたたちに聞いてない
あたしはジジに頼んでるの
お願いよジジ
ジャンヌ・ダルクになって!

あなたがジャンヌよ!


ジャンヌ・ダルクが復活すれば
やつらを攪乱できる
それほどまでに
やつらはジャンヌを恐れている!

あなたにしかできないこと
あたしにしかできないこと?

 勝手なことばっかり言わないで!
 ジャンヌになれとか
 この国を救えとか
 ふざけないでよ!
ふざけてんのはそっちよ!

 この街で生まれ この街で生きて
 この街で死んでいく
 それ以上のことが
 この子にできるわけない

この街で生まれ この街で生きて
この街で死んでいく
そんなことすら
今この国では許されない

 この子はあたしがいなくちゃ
 なんにもできないんだから!
誰かがやらなくちゃいけない
でも人任せはできない!

 あたしたちに関係ない!
あたしたちがやるの!
 この子を巻き込まないで!
ジジ あなたが必要なの!
あたしたちの戦いの…
旗印!
今こそジャンヌの再来を!




[15] 聖女の復活

偉大なる主は仰せられた
「この国を救え」と
「真の道を示し
 民に平和をもたらせ」と
神の言葉に耳を傾けよ
「運命を切り開け」と
「命をかけて 愛する者を守れ」と

死人の街の屍たちよ
今こそ その息を吹き返す時
立ち向かうんだ
誇りと自由のために
今こそ戦いの狼煙を上げる時


立ち上がれ! 武器を手に取り
立ち上がれ! 勇気を胸に
立ち上がれ! 希望の空の下で
さすれば勝利のくちづけを
あなたたちに


神の奇跡がもたらされた
聖なる乙女の復活だ
ラ・ピュセルが再び
絶望の地に舞い降りた

聖女の復活だ! 聖女の復活だ!
聖女の復活だ!

時代の影に
埋もれた者たちよ!
諦めちゃ駄目だ
神の御名の元
運命に抗うのだ!

聖女の復活だ! 聖女の復活だ!

死人の街の屍たちよ
今こそ その息を吹き返す時
立ち向かうんだ
誇りと自由のために
今こそ戦いの狼煙を上げる時!




[16] ジャンヌをプロデュース

アネモネ あんたは宣伝部長
ジャンヌ・ダルクの復活を
この国中に広めるの

ヴァイオレット あんたはスタイリスト
ジャンヌ・ダルクらしい恰好を
この子に着せてちょうだいな

ルネ そうね あんたは家庭教師
ジャンヌ・ダルクの知識を
教えてあげて

ジャック あんたならそうね
ジャンヌの喋り方や癖を
きっちり仕込むの

コンスタンスは武術指導
この子の剣の腕を鍛えてあげて

タチアナ リリー あんたたちは
身の回りの世話をしてあげて

総合プロデューサーは このあたし
この計画の絵図を書くわ

ジジ あんたはジャンヌの顔
きっとあんたを支えてみせるわ

みんな あたしについてきて
ジャンヌ・ダルクを
プロデュースするのよ

ジャンヌ・ダルクをプロデュースしよう
ジャンヌの帰還を知らしめるのよ
ジャンヌ・ダルクをプロデュースしよう
この国中をペテンにかけよう!

ジャンヌ・ダルクをプロデュースしよう
ジャンヌの帰還を知らしめるのよ
ジャンヌ・ダルクをプロデュースしよう
この国中をペテンにかけよう!




[17] 君を失いたくはない

彼女を愛してたんだ
妹ではなく一人の女として
でもこの想いは伝えられなかった

彼女は神の声を聞き
俺たちの前から姿を消した
聖なる乙女と讃えられ
異端の魔女と罵られ

彼女は火刑台に消えた
俺は彼女を守れなかった
悔やんでも悔やみきれなかった
あの時 俺たちの前から
去ろうとする彼女を
止めることができなかった

もう一度チャンスが欲しかった
彼女を守るチャンスを
その時 君に出会った
神は俺の願いを聞き入れてくれた

君を失いたくはない
今度こそ守るんだ
君を失いたくはない
死なせやしない
君を失いたくはない
この命にかけて
君を失いたくはない
愛してるんだ

君を愛している




[18] ジャンヌ・ダルクは偽物だ!

ジャンヌ・ダルクは偽物だ
やつらが仕掛けたペテン劇だ!
 いかがなさいますか?

この国中に知らせるのだ
ジャンヌ・ダルクは偽物だと!
 かしこまりました!

やつらの戦意を削いでしまえ
聖女はやはり戻らなかったと!
 すべて仰せのままに

希望のかけらを打ち砕け!
絶望を心に呼び覚ませ!
死せる街に神の加護はない!


援軍を要請しろ
この街を包囲しろ
もはや慈悲は無用
皆殺しにするのだ
ジャンヌ・ダルクの伝説と共に
奴らの息の根を止めろ!

希望のかけらを打ち砕け!
絶望を心に呼び覚ませ!
死せる街に神の加護はない!




[19] 私こそラ・ピュセル

ジャンヌ・ダルクは火に焼かれ死んだ
ヴィエ・マルシェ広場で
孤独のうちに

それでもあたしは想いを託した
あたしと魂を同じくする娘に

あたしは彼女の願いを受け止めた
あたしが彼女に代わり
使命を果たすと

だから私は心置きなく
神の待つ天へと還ることができる

私こそラ・ピュセル
あなたこそラ・ピュセル
偽りではないわ
私こそラ・ピュセル
あなたこそラ・ピュセル
聖なる友よ

私こそラ・ピュセル
あなたこそラ・ピュセル
だから安心して
あなたを信じるわ

私こそラ・ピュセル
神の御名の元に




[20] 聖戦 ~メス陥落~

戦いの時は来た!
これは聖戦だ!
正しき者の元に勝利は訪れるだろう!
難攻不落の街を攻め落とせ!
力の限りこの街を守り抜くんだ!
戦いの時は来た!
これは聖戦だ!


怯むな我らには聖女がついている
死を恐れるな 恐怖に打ち勝つんだ
抵抗は無駄だ 勝機は我らにあり

愛する者を守るために剣を振るえ!
自由を手にするために前に進むんだ
ここで負ければすべての運命が終わる
お前たちの運命はここで潰えるのだ

だからあたしたちは戦うんだ
運命を引き寄せるために
聖なる乙女ジャンヌとともに
聖なる乙女はもう死んだのだ
今度こそ死なせやしない!

戦いの時は来た!
これは聖戦だ!
正しき者の元に勝利は訪れるだろう!
難攻不落の街を攻め落とせ!
力の限りこの街を守り抜くんだ!
戦いの時は来た!
これは聖戦だ!

魔女を火刑台に捧げよ!
その体を燃やし尽し滅ぼせ!
魔女を火刑台に捧げよ!

その魂 燃やし尽し滅ぼせ!
魔女を! 魔女を!
魔女を火刑台に捧げよ──!




[21] La Pucelle ~ジジ・フリートver.~

La Pucelle
この名前はあの子から受け継いだの (※REVERSEでは「この名前を」)
決して私は偽りの身などではないわ

La Pucelle
その名前は
お前のものではないのだ
その命惜しくば
洗いざらい吐いてしまえ

La Pucelle この名はあたしたちの想いを
La Pucelle やめろ これ以上の虚言は

過去から未来へと繋げる印なの

La Pucelle あたしはジャンヌ・ダルクとなり
La Pucelle 違う お前はジャンヌではない!
La Pucelle 愛する人たちを守るため戦う!

La Pucelle
これはあたしが望んだこと
望みのままに
La Pucelle
自分の想いに嘘はつけない

この想いを
繋いでゆこう 幾千年の未来へと

愛を繋げよう
歴史の向こうの誰かに届くまで
愛を繋げよう
愚かだなんて言わせはしない
愛を繋げよう
この小さな手にはその力がある
愛を繋げよう

だからこの名前をあたしは掲げよう
La Pucelle...






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